前の話にも書いたように、僕自身は小さい頃から結構不思議なことが好きだった。好きというか好奇心に駆られるというか。ちょうど同じ頃、ユリ・ゲラーを始めとするいわゆる「超能力ブーム」があった。
タロットカードの話
僕がはじめてタロットカードに出会ったのは小学生のときだった。漫画「エコエコアザラク」のエピソードの中で紹介されていたのが...
スプーン曲げも興味をそそられたが、それ以上に惹きつけられたのは初代「引田天功」の催眠術だった。テレビを見ていると彼の術になすすべもなく、皆催眠状態に引き込まれていく。
例によって自分でやってみたくなり、本屋に走って催眠術の本を買った。
それで試してみて、自分にはできなかった・・・となればまだ良かっただろう。しかしながら幸か不幸か友人たちの何人かは催眠術にかかってしまったのだった。
当時の自分はいわゆる「いじめられっ子」だった。今でもそうだが集団行動が苦手で、周りと興味の対象も違っていた。そんな自分が友人の何人かを催眠術で思い通りにできる。これにはワクワクもしたが少なからず恐怖心も抱いた。
これは後のテレビ番組でのパフォーマンスでも同様のことが放映されていたが、催眠術というのは何回もかけているといわゆるショートカットができるようで、難しい手続きを踏まないでも簡単に催眠状態に入るようになった。これは便利なようだが、違った目でみれば瞬時にその人を支配下におけるということでもある。よく、自分はその衝動を我慢できたと今となっては思う。
そして、このあとにその後の僕の「スピリチュアル観」を方向づけるような出来事が起きる。
(つづく)
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