僕がはじめてタロットカードに出会ったのは小学生のときだった。漫画「エコエコアザラク」のエピソードの中で紹介されていたのが知るきっかけだ。
それまでは占いといえば「トランプ占い」で、タロットカードなんて知る人はごく少数、というそういう時代だった。今からもう半世紀近く前の話だ。
そのとき紹介されていたタロットカードは「マルセイユ版」のタロットカードだった。なんでも欲しがりだった自分はもらったお年玉でそのカードを手に入れた。カードには簡単な意味とゲームの遊び方が記してあるリーフレットがついていたのを覚えている。
「マルセイユ版」は今でもネット通販などで入手できるが、当時とは違うパッケージになっている。まあ当然といえば当然だ。
その後自分の占い熱は一時治まるのだが、再燃したのは高校生のときだ。占い好きの友人が周りにいて彼が持っていたカードに触発されていて何種類か購入した。当時のカードはすでに手元にないが、印象に残っているのは「ニュータロット」と「007のタロットカード」だ。
007のタロットカードは映画「007 死ぬのは奴らだ」で使われたタロット。映画で使われた音楽「Live and let die」は元ビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーの曲で知っている人も多い多いに違いない。
「ニュータロット」はアメリカの西海岸の方で自主制作されていたものを国内で解説本を翻訳して発売されていたものだが、この出版社は既になくなっていてカード自体も絶版のはずである。このカードは自分にとってははじめて「みえない世界・力」を体感させてもらったもので印象深い。僕自身は使っているうちに慣れたが、周囲の友人たちは「気持ち悪くなる」と言って触ろうとしなかったという代物だった。そんなカードは他には同時期に部活の先輩(女性)の持っていた「悪魔のカード」くらいだっただろう。(アマゾンにあった。びっくり)
この頃はまだ多感な思春期ということもあって、これらのカードで結構ビシバシ気になることを占ってもそれなりの結果を出せていたと思う。
今はどうかというとちょっと自信はないけれど。
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